予備校の真相

毎年、某予備校で千人以上の生徒に現代文を指導していると、十年前に十八歳であったばかりにみすみす国公立や早慶をのがした者が何と多かったかと痛感される。周知のように私立大学は「選ばなければ入れる時代」が何年も前から続いており、早慶、ICUの全学部、上智の外国語学部、立命館の国際関係学部、同志社の法・文学部レベルならまだしも、それ以下の私立大学でパンフレットで謳われているのと同じような講義や資格取得を期待するのは難しい時代である。日本経済新聞によると、二〇〇二年度入試では私立大学の二八・三%が定員割れになった。意に沿わない大学に入学した学生の声に耳を傾けてみると次の通りである。「○○先生、もうこの大学をやめることにしたよ」。いきなり切り出す学生も珍しくない。

メニュー

当サイトについて